これまで本ブログでは「生活防衛資金」の必要性や、おすすめの「銀行口座」、「クレジットカード」などについて紹介してきました。
今回は、つみたてNISAなどで資産運用を始めたい方に必須の「証券口座」について解説します。
証券会社について
証券会社は国内にたくさんあり、何も考えずに選べばいい訳ではありません。
選び方を間違えると大きく損をすることもあります。
特につみたてNISAに関しては20年以上の取引になりますので、よく理解した上で口座開設をしましょう。
証券会社は大きく分けて二つのタイプがあります。
それぞれの特徴について解説していきます。
店舗型
店舗型はその名のとおり、実店舗の窓口で対面取引をするものです。
以下のようなデメリットがあります。
実店舗窓口での取引をされたい方は上記デメリットをよく確認し、次項の「ネット証券」と比較して証券会社を選びましょう。
ネット証券
ネット証券はほぼ全ての取引をオンライン(および郵送)で行います。
以下のようなメリットがあります。
店舗型と比較して、利用者にとってメリットがあるのは断然ネット証券です。
おすすめネット証券2選
近年、ネット証券は増加しており色々な会社があります。
今回はこの会社を選べば間違いないという2社を紹介します。
それぞれ特徴がありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
SBI証券
SBI証券を含むSBIグループの証券口座開設数は840万口座を超えており、業界No.1を誇ります。(2022年10月時点)
業界最大手のSBI証券のメリット・特徴は下記になります。
購入できる商品(株、投資信託など)の種類が多い
SBI証券は業界最大手であるため、取扱商品が豊富です。
- IPO銘柄の取扱数がダントツの117社で、全IPO銘柄の97.5%を網羅(2022年3月通期)
- 世界各国の外国株式が豊富で、取扱国数は主要ネット証券でNo.1
主要な外国株のほか、IPO銘柄や海外ETF(上場投資信託)、新興国株を将来的に購入される方はSBI証券がおすすめです。
様々な手数料が安い
SBI証券は手数料についても業界最安値水準です。
国内株式の現物取引・信用取引の手数料について、大きく分けて下記の二つのコースがあります。
- スタンダードプラン
- ひとつの注文ごとに手数料がかかるコース(通常取引はこちら)
- アクティブプラン
- 1日の取引金額合計に応じて手数料がかかるコース(1日に何度も取引する人向け)
上記のとおり、他の主要ネット証券と比較して最安値水準となっています。
- 国内現物取引の約定ごとの手数料が最安値水準(スタンダードプラン)
- スタンダードプランの手数料の1.1%は「Tポイント」付与
- 1日定額コース(アクティブプラン)は100万円以下の場合手数料0円
2つのコースについては、ご自身の投資スタイルに合わせて選定しましょう。
将来的に個別株にチャレンジされる方は、SBI証券を是非ご検討ください。
楽天証券
楽天証券は楽天グループの影響でご存知の方も多いかと思います。
2022年6月時点で証券総合口座数800万口座達成しております。
口座数から見てもわかる通り、先に紹介したSBIグループ(SBI証券)と楽天証券が、現在の日本のネット証券2強に君臨しています。
楽天証券のメリット・特徴は以下のとおり
取引用のアプリやツールが見やすい・使いやすい
初心者にとって個別株などの取引は、ネット上の画面でどのような操作をすればいいか分からないものです。
楽天証券のアプリやツールは他社と比べて見やすい・使いやすいものが多いです。
例えば下の画像は、「iSPEED」という株式の買付・売却できる楽天証券のアプリなのですが、
どちらも見やすく、シンプル注文モード/プロ注文モードに切り替えが可能です。
初心者に分かりやすいシンプル注文モード(必要最低限の入力)、様々な条件付けができるプロ注文モードを選ぶことができます。
このように利用者目線でツール開発に力を入れていただいているのは非常にありがたいことです。
楽天経済圏との相性が良い(SPU)
楽天証券を利用すると「楽天経済圏」で恩恵を受けることができます。
SPU(スーパーポイントアップ)というプログラムがあり、楽天グループのサービスを利用すればするほど、楽天市場でのお買い物でポイント還元率を高めることができます。
楽天証券の利用もポイント還元率UPの対象となります。
詳細条件は下記になります。
- 楽天証券口座と楽天銀行口座を連携する(マネーブリッジ設定)※別途、楽天銀行の口座開設が必要
- 1を実施し、月30,000円以上、投資信託のポイント投資実施(0.5倍)
- 1を実施し、月30,000円以上、米国株式のポイント投資実施(0.5倍)※米株積立および買付手数料無料海外ETF除く
上記により、最大でSPUを1倍UPさせることができます。
マネーブリッジ設定を簡単に言うと、楽天銀行口座〜楽天証券口座間の入金・出金を自動化する設定のことです。
楽天銀行については下記の記事内で紹介していますので、あわせて参照ください。
つみたてNISAでポイント還元
ここまで、2つのおすすめ証券会社のメリット・特徴を紹介しました。
これらの証券会社では以下の方法により、つみたてNISAでポイント還元を受けることができます。
クレカつみたてによるポイント還元
特定のクレジットカードを利用すれば、毎月ポイントをもらうことができます。
もらったポイントは次月のつみたてに再投資することもできますし、お買い物に使うこともできます。
証券会社によりますが、クレカつみたてにより毎月1%前後のポイント還元が可能です。
インデックス投資の年平均利回りを4〜6%と考えると非常に大きな還元だと言えます。
投信保有ポイント
投資信託の保有額に応じて毎月ポイントをもらうことができます。
倍率は小さいですが、何もしなくても毎月もらえるのがメリットです。
SBI証券・楽天証券のつみたてNISAポイント還元比較
つみたてNISAでのポイント還元比較を表にまとめました。
SBI証券 | 楽天証券 | |
クレカつみたて時の ポイント還元率 (上限5万円) | 0.5〜2% (通常0.5%、ゴールド1%、プラチナ2%) | 楽天キャッシュ利用で0.5% (楽天カードつみたては0.2〜1%) ※銘柄により異なる |
投資信託保有による ポイント還元率 | 年0.03〜0.04% (銘柄によって異なる) | 毎月の付与なし (一定残高達成時のみ付与) |
- クレカつみたてについてはどちらも0.5%だが、SBI証券では三井住友カードゴールド(年会費5,500円、年間100万円以上利用で永年無料)を利用できる場合、1%還元となる
- 投信保有ポイントについてはSBI証券がお得
※ちなみに三井住友カード(プラチナ)は年会費が33,000円かかります。
上記より、つみたてNISAでのポイント還元だけを比較すると、現状ではSBI証券に軍配が上がりそうです。
また、これからつみたてNISAを開始される方へ、おすすめの商品も紹介していますので下記記事も参照ください。
まとめ
SBI証券・楽天証券はこんな方におすすめです。
今回の記事を表にまとめました。参照ください。
SBI証券 | 楽天証券 | |
メリット・特徴 | ・購入できる商品が多い ・各種手数料が安い | ・アプリやツールが見やすい・使いやすい ・楽天経済圏と相性が良い |
クレカつみたて時の ポイント還元率 (上限5万円) | 0.5〜2% (通常0.5%、ゴールド1%、プラチナ2%) | 楽天キャッシュ利用で0.5% (楽天カードつみたては0.2〜1%) ※銘柄により異なる |
投資信託保有による ポイント還元率 | 年0.03〜0.04% (銘柄によって異なる) | 毎月の付与なし (一定残高達成時のみ付与) |
証券会社のサービスの改悪・改良は頻繁に行われますので、あくまで現時点(2022年10月)での内容であることをご理解いただけると幸いです。
本記事がこれから投資を始められる方の手助けになれば嬉しいです。